バリ島観光にもなるお葬式?王族のガベンは超華やかなパレード

バリ島ではよくお祭りのような行列に出くわすことがあります。
観光としても人気がある行列ですが渋滞にもつながります。
バリ島ではお祭りが優先ですので快く楽しみましょう。
しかし、そんな行列でもちょっと特殊なものがあります。
それはガベンと呼ばれるバリ島のお葬式です。
大パレードになり多くの人が見守るものです。
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バリ島観光に行くと滞在中に村人たちが楽器を奏でながら道路をパレードしている光景に出会うことも多いです。
基本的にはお寺の祭事として村人たちが行っています。
バリ島はバリヒンドゥーが9割以上を占めています。
そのため宗教行事はとても大切なものとして執り行われています。
普段見るチャナンというお供え物をしてお香を焚いているお祈りもその一環なんです。
島全体が統一した意志のもと執り行われている行事には観光客を魅了する雰囲気を醸し出してくれる不思議な魅力がありますね。
当然、道路を優先的にパレード(徒歩)が進んでいきますので渋滞になります。
バリ島の人にとって見たら普通のことですし、むしろそちらを優先することが望ましいのですね。
私たち観光客はつい渋滞にはまるとイラだったりテンションが落ちてしまいがちです。
バリ島文化と思ってそんな状況も楽しめるようになれば、バリイズムがしみ込んできたあかしだと思って気楽にいきましょう。
そんな日常的にあるバリ島のパレードですが、ちょっと特別なものがあります。
「ガベン」と呼ばれるお葬式のパレードがあるのです。
バリ島最大級といってもいいくらいの大きなパレードになるそうです。
そして、観光として見物も出来てしまうという驚きの文化があるのですね。
今回は、そんなバリ島のお葬式について調べてみたいと思います。
☆バリ島の華やかなお葬式
バリ島のお葬式は、ガベンと呼ばれる火葬式です。
火葬なので最終的にはご遺体を燃やしてしまうのですが、そこまでの工程が日本では知ることのできない文化を感じる流れとなっているのです。
輪廻転生で「死」はめでたい?
バリヒンドゥーでは、生まれ変わりの思想があります。
輪廻転生というやつですね。
そのため、死は悲しむものではなく新しい人生の始まりという考え方なのです。
むしろ喜ぶべき出来事だということなのでしょう。
バリ島では、お葬式は火葬になります。
日本でも同じ火葬になりますね。
遺体を棺桶のまま火葬場で燃やして遺骨をお墓に入れます。
バリ島でも火葬なので同じなのですが、その工程は全くといっていいほど違います。
バリ島ではできるだけ華やかに立派にお葬式を執り行うことが良いこととされています。
そのため規模も大きくなります。
多くの村人たちが見守る中で遺体を火葬場まで運び、みんなの前で火葬にする公開火葬式がバリヒンドゥーのお葬式です。
身分によって違う葬式のやり方
バリ島には表立ってはそれほどないように見えますが、いまだにカースト制(の名残)が残っています。
そのため火葬式も身分によっていい方も違っているのです。
平民の火葬式をガベン(Ngaben)と呼びます。
貴族階級以上の人のお葬式はプレボン(Plebon)と呼ぶそうです。
バリ島のお葬式はとても豪華にやります。
時間もお金もとてもかかります。
一連の準備にかかる道具やお供え物の費用に、お坊さんや手配を手伝ってくれる人へのお礼などとにかくお金がかかるそうです。
大きなものになると数千万円もかかるということもあるそうです。
そこで階級によってお葬式のやり方が違うということがあるそうです。
村人のガベン
村人のようにそれほど裕福ではない人がお葬式のために急に大金を用意するのは難しいです。
そこで、村ではガベン・マルサと言って合同でお葬式を執り行うスタイルをとっています。
そうすることで人手や金銭的負担を軽くするということなんでしょう。
ガベンの執り行いも4年~5年に一度で、それまでに亡くなった人を一度に葬儀するのですね。
でもそれまで遺体は?
と思いますよね。
調べてみるとなんとそれまでは土に埋めておくそうです。
そして、ガベン3日前に掘り起こして棺に入れるということです。
日本人にしてみるととてもすごいことをしているように思えてしまいますね。
貴族たちのプルボン
貴族階級の方たちは、亡くなるとすぐにお葬式をします。
それでも準備もありますので早くても1ヶ月ほどはかかってしまうそうです。
村人のガベンに比べればすぐになるんでしょうね。
それまでは、遺体はどうしているかというと今ではホルマリン注射をして腐敗しないようにしているということです。
☆ガベンに参加するには
大変な準備をして盛大なお葬式にしていきますが特に人が集まるのがパレードです。
見どころ?といっていいものなのかは日本人には抵抗がありますが、ローカルの人はもちろんのこと観光客の見学することが可能なんです。
普通に観光できます。
クレメーションツアー(お葬式ツアー)も組まれるほど見ごたえのあるパレードなんだそうです。
2016年に行われた葬儀は王属のものでしたのでかなり盛大なものとなったそうです。
バリ島の人も観光に来たくらいですからそれはすごかったようですね。
街の中を練り歩くための牛を形どったお棺やバデと呼ばれる遺体を入れて運ぶ塔のようなものも大きなものになります。
お棺やバデが大きいのでパレードの時に邪魔になる電線や電話線の撤去が行われるんです!
その間はもちろん停電状態ですがそれくらい優先されるパレードなんですね。
YouTubeにドローンで撮影した画像がありましたので参考にしてみてください。
その盛大さが伝わっていただけるといいのですが・・
パレードに参加するときの注意点
もしバリ島に旅行するときにガベンが見れそうな時に注意する点も知っておきましょう。
沿道での参加や観光は基本的に自由です。
服装なども規制はないので負担の観光するときの服装で大丈夫です。
撮影なども節度を持ったものなら基本的に良いということです。
服装は一緒にお寺の中まで入る場合はバリ島の正装をしなければなりません。
といっても腰にサロンを巻く程度の簡易的なものでもよいそうです。
近くにサロンを売り歩いているおばちゃんがいるので困らないでしょう。
他に気を付ける点は、映像からもお分かりかと思いますがかなりの人が沿道に重なるように詰めかけます。
そのためスリや置き引きも多発するようです。
また、一緒のお連れの方とはぐれてしまうということもあります。
もしもの場合の待ち合わせ場所を決めておくとよいかもしれません。
☆今回の、ばぐ~す!ポイント
今回は、バリ島のお葬式について調べてみました。
バリ島と日本は同じ火葬式ですが、そのやり方は全く違ったものです。
バリヒンドゥーのお葬式は、死者をお祝いする感じが大きいようです。
そのためパレードも盛大になり多くの観光客やローカルの人で賑わいます。
村や町を挙げての葬式ですのでかなり盛大です。
よくあることではないパレードですので、もし滞在中にガベンに出くわすようなら一見の価値があると思います。
といっても今回は王族なのでこれほど壮大なものになったということは付け加えておきます。
一般の方のお葬式は観光するほど盛大なものになることはあまりないといいます。
バリ島の文化の一つとして知っておくこともいいかなという情報でした。
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本日は最後までお読みいただきありがとうございました。
お役に立てる情報がありましたら幸いです。
また、お読みいただけるように楽しい記事にしていきますのでよろしくお願いいたします。
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